毎日机に向かって、勉強時間をしっかり確保しているのになかなか成績が上がらない。問題集の解説は理解できるのにテストになると点数が取れない。こういった相談を受けることがあります。
話を聞いてみると、こういった生徒にはある共通点が見えてきます。
それは、「頭を使った」勉強をしていないということです。
問題集を進めたり、ノートを埋めたりしていても、その間に自分で考えているとは限りません。勉強量が足りないというより、勉強そのものが「頭を使わない作業」になっていることがあります。
勉強時間より、頭を使えているかを見る
勉強をしているのに成績が上がらないという人は、多くの場合、勉強の量を時間で測ろうとします。
ですが内容を見てみると、教科書や参考書を眺めているだけで時間を潰していたり、アンダーラインを引き、ノートに内容をきれいにまとめることに時間をかけていたりと、自己満足で終わってしまっているケースがあります。
こうした勉強をすると、「今日は勉強した」という達成感が得られてしまうので、それだけで十分に勉強したと思ってしまいます。しかし、自分で思い出したり、問題を解いたり、答えを組み立てたりする場面が少なければ、かけた時間が点数につながりにくいことがあります。
何時間机に向かっていたかだけでは、勉強の中身まではわかりません。その時間の中で、どれだけ自分で考え、思い出し、答えを作ろうとしていたかを見る必要があるのです。
写すだけの勉強は、作業になりやすい
例えば、同じ漢字を何度も書く。英単語を繰り返し写す。数学の答えを見て、解説をノートにまとめる。こういった勉強をしている人もいると思います。
もちろん、こうした練習にまったく意味がないわけではありません。ですが、何かを写すだけで終わっているのであれば、勉強というより「作業」に近くなってしまいます。
答えが目の前にあれば、自分で思い出す必要はありません。手を動かしてノートを埋めることはできても、その間にあまり考えていなければ、時間を使った分だけ力がつくわけではないのです。
点数につなげるには、覚えたことを自分で思い出したり、自分の言葉で説明したりする時間が必要です。問題を見て、どの知識を使えばよいかを選ぶことも同じです。
こうした、自分の頭に負荷がかかるところで力がついていきます。
頭を使う勉強は、疲れる
では、なぜ作業のような勉強に流れてしまうのでしょうか。
それは、頭を使う勉強は疲れるからです。
問題を自分で解き、答え合わせをしたあとも、答えを写して終わりにせず、もう一度自分で解き直す。記述問題では自分の言葉で理由を書き、英単語なら見て写すのではなく、何も見ずに書けるかを確かめる。
こうした勉強をすると、かなり負担がかかります。だからこそ、自然と避けたくなってしまいます。
ですが、その負担には意味があります。楽にこなせる作業ばかりを続けていても、テストで自分の力で答えを作るための力は伸びにくいことがあるのです。
少し負荷のかかる勉強を増やす
よく「勉強は量か質か」ということが議論になりますが、そもそも多くの人は何が質の高い勉強なのかがわかっていないのです。
質の良い勉強とは「頭に負荷がかかる勉強」です。
勉強は、筋トレに少し似ているところがあります。今の自分に少し負荷がかかる練習を取り入れることで、力がつきやすくなります。逆に、楽にできることだけを繰り返していると、負荷が足りず、できることが増えにくい場合があります。
勉強でも、少し考えて疲れるくらいの練習を入れることで、記憶に残りやすくなり、問題を解く力もつきやすくなります。
もちろん、ただ苦しければよいということではありません。今の自分に少し負荷がかかる形で、思い出す、解く、説明する、書くという練習をする。その負荷を、普段の勉強に取り入れていくということです。
ページ数ではなく、できるようになった量で見る
問題集を何ページ進めたか、ノートをどれだけ使ったかは、勉強の目安になります。計画を立てるときに、ページ数で管理することもよいと思います。
ですが、ページを進めること自体が目的になってしまうと、点数にはつながりにくくなります。問題集が進んだことと、自分で解けるようになったことは、同じではないからです。
振り返るときには、何ページ終わったかよりも、何ができるようになったかを見ます。
何点取れるようになったか。何も見ずに答えを書けるようになったか。似た問題でも同じ考え方を使えるようになったか。こうした点を確かめると、実際に力がついているかが見えてきます。
- 解説を見ずにもう一度解けるか
- 間違えた理由を自分の言葉で言えるか
- 似た問題で同じ考え方を使えるか
- テスト形式でも同じように答えを作れるか
パスログでは、答案を作ることを大切にしています
パスログでは、毎回しっかり問題を解き、答案として提出してもらうことを大切にしています。
それは、問題演習を通して頭を使い、自分の言葉で答えを書く練習をしてほしいからです。
答えを見て終わりにするのではなく、まず自分で考えて答案を作ります。その答案を見て、どこを直せばよいかを考えたうえで、もう一度似た問題を解きます。
自分で答えを作り、直すところを考え、もう一度解く。この繰り返しによって、問題をこなすだけの勉強から、点数につながる勉強になっていくのです。
本当の勉強量は、頭を使った時間で決まる
同じ時間を机で過ごしていても、なんとなく勉強していた場合と、試験中と同じくらい頭を使っていた場合では、中身が違います。
自分で思い出そうとした時間、自分の力で解こうとした時間、間違いをもう一度考え直した時間。こうした時間が、点数につながりやすい勉強時間です。
勉強しているのに点数が上がらないとき、すぐに「勉強時間が足りない」と決めつける必要はありません。まずは、その勉強が作業になっていないかを確かめてください。
そして、自分の頭に負担のかかる勉強を少しずつ増やしていく。それが、点数を伸ばすための大事な一歩になります。
答案1枚で、勉強の中身を確認できます
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勉強に時間をかけているのに点数につながらないという場合も、ご相談いただけます。
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