数学の記述問題で、答えは合っているのに減点されることがあります。こうした場合、原因は計算力だけではないことが多いです。
どの条件を使ったのか、なぜその式になったのか、どう考えて結論にたどり着いたのか。記述答案では、答えだけでなく、こうした根拠も採点されることがあります。頭の中では分かっていても、答案に残っていなければ、考え方は伝わりにくくなります。
大切なのは、きれいな文章を書くことよりも、採点する人が考えの流れを追えるようにすることです。
まず見るのは、採点者が追える流れ
「自分では分かっているから、ここは書かなくてもいい」。そう考えて省略した部分が、初めて読む人にも伝わるとは限りません。記述答案は、採点者がその答案だけを見て、考え方を追える形にしておく必要があります。
採点者は、問題の答え自体は知っています。知りたいのは、その生徒がどの条件を使い、どのように式をつなげ、どこまで理解して解いているかということです。
自分の理解を採点者に示すために書く。そう考えると、答案に何を残せばよいかも見えやすくなります。
根拠がないと、理解が伝わりにくい
途中式が急に飛んでいる。確かめるべき条件が抜けている。必要な理由が書かれていない。こうした答案では、答えが合っていても、理解して解いたのかが伝わりにくくなります。たまたま答えだけが合ったように見えてしまうこともあります。
もちろん、実際には頭の中できちんと考えている場合もあります。ですが、その内容が書かれていなければ、採点者には分かりません。「この問題をこう理解して解いた」と伝えるために、必要な根拠を残しておくことが大事です。
減点を防ぐために見ること
答えが正しいかを確認したら、次は考え方が伝わるかを見直します。最初は、抜けやすいところを絞って確認すると取り組みやすくなります。
- 使った条件が答案に残っているか
- 式と式のつながりが飛んでいないか
- 単位や範囲を書き忘れていないか
- 結論が問題の聞き方に合っているか
模範解答をそのまま写す必要はない
答案を直すために、模範解答を最初から最後まで完璧に写す必要はありません。模範解答は参考になりますが、そのまま写すだけでは、自分で理解している部分と、まだ言葉にできない部分が見えにくくなります。
まずは「どの条件を使ったのか」「なぜその式にしたのか」「どういう筋道で結論に進んだのか」を、自分の言葉で説明してみてください。最初からきれいに書こうとしなくても大丈夫です。足りなかった根拠を一つ書き足すだけでも、答案の伝わり方はかなり変わります。
パスログでは、式のつながりを見る
パスログの数学添削では、答えとあわせて、途中式や根拠がどう残されているかを見ます。式と式の間が飛んでいないか、使った条件を書けているか、採点者が考え方を追えるかを確認します。
省略によって減点されそうなところがあれば、どの一言を書き足せば伝わるかまで一緒に考えます。最近解いた問題から、根拠が薄くなっている一問を見直すところから始めると取り組みやすいと思います。
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